不本意な約定 2005 9 16
値動きの激しい新興市場では、不本意な約定が、
たくさんあるのではないかと推定しています。
たとえば、こういう話をよく聞きます。
「現在の株価では、少し高い。
そこで、現在の株価より、2段階か3段階安い株価で、指値をしておいた。
しかし、値動きの激しい銘柄なので、急落する場合に備えて、
変更入力画面を表示させ、さらに5段階低い株価(指値)を入力しておいて、
急落した場合は、ワンクリックで、5段階低い株価に訂正できるようにしておいた。
予想どおり、急落を始めた。
そこで、準備しておいた変更画面で、変更入力をクリックした。
これで、安心と思ったら、約定を知らせるチャイムが鳴った。
変更入力はできたが、証券会社のコンピュータの反応が遅く、
当初の2段階か3段階安い株価で、約定してしまった。
すでに、分足チャートの形が悪くなっていて、
泣く泣く、不本意な約定なのに、損切りをすることになった」。
投資家の犠牲の上に、証券会社の繁栄が成り立っているとしたら、
実に、惨い話です。